嫁いだ三姉妹が実家のお店を応援する理由閉店決定

コレは忘れもしない20180510
母の乳がん手術当日、病院で5人が揃った時の
集合写真です。
数年ぶりに旧家族が揃った瞬間でした。

この数時間後には母の両側の乳房は
手術により全摘されたのです。

始まりはお知らせとも言える
乳房からの出血でした。
離れて暮らしている為、比較的頻繁に電話では
話すようにして、大抵のことはなんとでもしてきましたが
流石にこの時はうろたえました。

でも母は大丈夫だから〜
そんな心配しないでーーと至って元気そう
明るさが取り柄な母ならではのユーモアで
笑い飛ばしてきます。

お母さんがお試ししてくるから
手術ってどんなものか、なんでもやってみないと
わからないでしょ？！🤗

手術当日も、持ち前の明るさで笑いながら
看護婦さんと談笑しながら歩いて
手術室に向かう母
見送る家族もなんだか
ディズニーランドにでも見送りに行くような
そんな楽しい夢の国にでも入っていくのを
見送るようなそんな
気分に錯覚してしまうほどでした。

2時間少しで手術も無事終わりー
ただ、両側を同時に全摘するケースは
珍しいようで
看護婦さんも先生方もそれはそれは丁寧に
心と体のケアをしてくださいました。

私の実家は奈良で地鶏料理屋待兆という
お店をはじめて20年目になります。
はじめは知り合いの紹介で別にオーナーさんがおられ
途中から権利を譲ってもらい大事にしてきたお店です。
そのお店も母が入院手術で不在の間は
父をはじめスタッフが協力して何とかしていました。

そんな周りの大変さがわかっている母は
入院した最初の方から10日で帰りたい‼️と
ずっと看護婦さんや先生に伝えておりました。
「えええ？！10日で帰るの？！笑」
と看護婦さんにも先生方にもビックリされ
両側の乳房を一度に全摘した前例がない為
病院側も経過を見ないことには
安心して退院させられない。ということでした。

この間私達三姉妹は、力を合わせ、手術前の母を
神奈川から長女が支える為数日間実家へ
手術当日には三姉妹が病院で揃うように予定し
まだ小さい子供がいる兵庫に住む妹には
無理はさせられないので
日頃遠くて何もできない私が、東京に住む私の家族と
職場のスタッフみんなの協力のもと16日間も帰省させてもらいました。

それぞれ家庭がありながら優しい旦那様の理解のもと
子供たちの協力もあり、
嫁いだ娘たちが一斉に集まることが叶い
私達旧家族にとって夢のようなひと時でした。

どこのお家でも家族の病気というのは
一大事だと思いますが
絆が深まる最大の出来事のような気もし
大変な中に病気をした当事者も
自分の作ってきた家族の絆を
嬉しく眺めていてくれたらいいな♡と思いました。